歯科検診
大切な歯を守るために、歯科検診はとても重要です。単純に「歯科検診」といっても、受診する検診によりその内容は変わります。いわゆる「各種検診」では処置に関する費用は含まれておりません。少なくとも、健康保険診療の範囲での診査・診断をお勧めします。

検診で(無料検診を除く)ご来院の際における、歯石取りに関してのご案内
①歯周病検査・う蝕検査(基本検査)
病気の状況判断と診査診断のため情報収集をします。う蝕(虫歯)や歯周病の有無を判定する為に必要な検査を行います。
・口腔内写真:初診の方は今後の治療経過の比較の為に、口腔内写真(お口の中の写真)を撮影します。これは外部に用いられることはありません。久しぶりのご来院された患者様の場合も改めて口腔内写真を撮影し、以前との経過を比べる場合もあります。
・パノラマ撮影:初診の方はう蝕、歯周病、顎関節症の有無を調べる為に撮影いたします。ただし、レントゲン撮影を行いたくない場合はお申し付けください。最後の来院から間が空いている患者様の場合も改めてパノラマレントゲン撮影(大きなレントゲン撮影)を行い、以前との経過を見る比べるもあります。
・視診:う蝕(虫歯)の有無を検査します。歯肉の炎症(歯周病)の有無の確認をします。
・歯周病検査:歯周病の進行具合を把握する為に、歯茎にプローブという器具を使い、歯周病の進行具合を見ます。
②スケーリング(歯石取り)
歯周病、う蝕の進行具合に応じてスケーリング(歯石取り)を行います。担当医よりう蝕(虫歯)治療を優先して行う必要があると判断した場合には、ご来院当日にはスケーリングを行えない場合もあります。また、歯石の付着量が多い場合には当日、全ての歯石を落としきれない場合もあります。その場合、再度スケーリングのご予約をお願いします。
③歯石取り後の再評価
歯石取りを行なった後に、歯茎の状態が落ち着いたかどうかの検査を再度させて頂く必要があります。これは厚生労働省からも必須の検査として認定されており、歯石取りを行なった後に、およそ1週間以上の期間をあけて再度検査を行う必要があります。
上記より、1度の来院で全ての歯石を取りきり、かつ再評価の検査を行う事はできません。最低でも2度のご来院を願い致します。歯周病の進行が認められる場合には、別に歯周病の精密な治療が必要な場合があります。その際は担当医、担当衛生士にご相談ください。